沈下修正工事 アンダーピニング工法

アンダーピニング工法とは

家屋直下の地盤に、表面支持地盤があることが確認された場合や部分的修正の場合に選択されます。

アンダーピニング工法の流れ
1 事前打ち合わせ[お施主様、関係者との打ち合わせ]
(1) 搬入時間
(2) 機材置場、トイレ設置場所の確認
(3) 残土置場、持込車両駐車スペース、資材置き場の確認
(4) 作業時間の説明
(5) 工程表の提出
(6) お施主様の立会い時間
(7) その他の打ち合わせ
2 搬入作業
(1)近隣に挨拶(タオル持参、連絡先の明示した挨拶状配布)10軒程
(2)掘削機材搬入
(3)ウェルダー等の機材搬入
(4)資材搬入
(5)その他の搬入
3 レベル確認作業(作業開始前の最終ベル))
(1)案内レベル(1階)
(2)外周レベル(基礎天端)
4 土間斫り作業
(1)外周にある土間を解体します。【音が出る作業】
5 配管確認作業(建物外周にある配管を出す)
(1) 建物外周にある配管を掘削して確認。
(2)掘削する場合に障害のある配管を切り回しする場合があります。【設備会社に確認必要】
6 基礎下掘削作業(事前に掘削作業は図面で提示します)
(1)基礎下(外周)の建物の加重がかかる場所を、基礎下約1m程掘削
※縦1000×幅1000×深度1000mm(配管)
(2)内周の掘削は、基礎の風窓を作業員が寝ながら入れる程度に開口【音が出ます】
(3)よって、居住されている建物内に、作業中は一切作業員は立ち入りません。

7 残土処理作業
(1)土襄袋に掘削土を入れ、決められた位置に残土を積む。
(2)建物の内周については、なるべく床下に積み込む。
※積みきれない場合は、外の決められた位置に残土を積む。
8 圧入作業開始
(1)基礎下1mの掘削に対し、網管杭750mmを垂直にたてます。
(2)水平器を利用し、2箇所で垂直を確認
基礎下端に鉄板(150×150×30mm)を保護の為かませて、網管杭に油圧ジャッキを載せて設置する。
(3)建物の加重を利用して、設置した網管杭を垂直にたてこむ。1本目のたてこみを約100mm残して終了。
(4)1本目の先端に、2本目を載せて垂直を確認する。
(5)アーク溶接で接合する。
(6)繰り返し作業をし、支持層まで到達した時の建物の上がりと加圧を確認し、圧入を完了する。
(7)支持台の設置
(i)基礎下と網管杭の間に、別で作製した支持台をアーク溶接で網管杭と接合する。
(ii)基礎下端と支持台の空隙にモルタルを使用し接着させる。
(8)ジャッキアップの為の15t手動ジャッキを設置。
【1本目一旦終了。次へ移動する】

9 ジャッキアップ準備作業
(1)建物の外周のレベルを確認しながら、水糸を張る。
(2)各設置場所に、15t手動ジャッキを設置する。
(3)ジャッキアップ中に支障が出てくる配管を、前もって切断しておく。【設備会社の作業】【この作業中、水まわり、トイレは使用できなくなります】
10 ジャッキアップ作業
(1) 室内と外周レベルの再確認【室内に立ち入るのでお施主様立会い】
(2) 室内レベルの確認者からの指示で、各設置場所に配置された作業員が手動でジャッキアップする。
(3) 配置した場所以外のジャッキの加圧具合を確認する。この繰り返しで、建物のレベルが水平になるまで繰り返す。
11 お施主様の確認
(1)作業前のレベル数値とジャッキアップ後に計測したレベル数値を確認していただく。
(2)お施主様の確認のうえ、この作業は終了する。
(3)水周り、トイレの配管等の仮復旧をする【設備会社の作業】
※お施主様が生活できるように復旧する。
12 配管の勾配確認【設備会社の作業】
(1)ジャッキアップ後、逆勾配になっている場合等、適切な勾配になっているか確認。
(2)既存の配管が利用できない場合は、新たに配管をやりなおす。
13 本管設置作業
(1)支持台の間に、万一のために適切な長さに切断した網管杭を入れる。
(2)この網管杭の上下を支持台とアーク溶接する。
14 埋め戻し作業
(1)注入用型枠を各支持台毎に設置する。
(2)注入管をセットする。
(3)土襄袋より、掘削した土を戻す。
(4)現場から採取したガラ等は、埋め戻しには使用しない。
15 エアーミルクの注入作業
(1)各支持台毎に設置したエアーミルクを注入し、支持台を固定する。
(2)ジャッキアップした為に生じた基礎下の空隙にエアーミルクを注入する。
16 整地、清掃並びに片付け作業
(1)資機材の片付け作業
(2)外周部の整地
(3)外周部の清掃
17 お施主様、関係者への挨拶
18 各作業の報告書の提出
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